舛添都知事をギロチンにかけよという民衆の声が静まらない。
都議会でもマスコミでも、集団リンチが続いている。
たまごサンドを買ったのか?
中国服は書道に有効か?
出版社の社長は来たのか?
公用車で巨人戦や第九コンサートを見に行ったのか?
ケチな追及を政治家や民衆が大真面目にやっている。
自公が参院選への影響を恐れて不信任案を提出するかも
しれないそうだ。
選挙のためなら集団リンチに加わるという。
舛添都知事は給料ゼロで働くと言う。
タダ働きすると言ってるのに、それでも民衆は処刑台に上れ
と言っている。
次の都知事にはだれがふさわしいかと都民に尋ねたら、
東国原とか橋下徹とか言っている。
面白そうだからとか、大阪で頑張ってたから東京でもとか
言っている。
こんなバカどもが巨額の費用を使って、また面白いか否かの
判断基準でリーダーを選ぼうとしている。
まさに『民主主義という病い』だが、この多数派の暴動を
個人で止める術はない。
テレビに識者で出てくる者も、辞任の必要はないなどと
言おうものなら炎上して、次のテレビ出演はないだろう。
そもそも集団リンチに加わらない識者などメディアには
声もかからない。
「レ・ミゼラブル」のエピソードに倣って、コソ泥には
銀の食器を与えよ、反省して死にもの狂いで働くからと
言っても、聞く耳を持たない。
誰もが追及しやすいケチな金額だったことが舛添のミス
だった。
石原元都知事のように、週3日しか都庁に出て来なくて、
舛添とは比較にならないほどの公私混同の贅沢三昧をして、
新銀行東京の設立に都税1400億円を突っ込んで失敗しても、
民衆は全然怒らない。
民衆とはそうした愚昧な連中なのだ。
『民主主義という病い』はもう脳髄に達していて、
治療不可能である。